資料コピーと街角

 世界エスペラント大会会場で使用する資料のコピーをしたくて、コピー機はあるかと受付係に訊ねたがどうも通じない。直接コピー資料を見せて、何度か説明すると、この宿泊所には機器が無いことが分った。

 それで、どこか近くに無いかと調べてもらうと、大通りに出で、クラクフ駅方向へ200m程行けば、道路の向側に店があるので、そこで訊ねるように教えてくれた。

 大通りに出て左に曲がり30mも行かないうちに、写真・プリントという小さな看板が軒先に目に入った。ここでコピーできるかも知れないと、店を覗き込むと店員が作業をしていた。

 私が話しかける言葉は勿論エスペラント語。店員は首を傾げながら聞いていたが、コピーの件は理解出来たようで直ぐに応対してくれた。この店には封筒もあったので、30枚買いたいと言って、希望の大きさの封筒を一部棚から取って差し出したら、直ぐに数え始めた。

 この封筒は世界エスペラント大会会場から、大会新聞や記念のバッヂや絵葉書や、ポーランドエスペランチストと協力して、私が計画した廣島・長崎の被爆者の写真ドキュメントHIBAKUSHA」を入れて、今回の旅行の受入者と世界の知人・友人へ贈呈するための封筒だった。

 品揃えは済んだのだか値段が決まらない。私としては、膨大な価格で無い限り、幾らでも良いのだが。仕入れ時の価格を調べているのか、15分程かかってやっと値段が決まった。のんびりしたものである。

 帰り道の街角で男女の写真を摂っているところに出くわした。何かのモデル撮影だろうか。ちょっと面白そうなので、写真家を含めて、私のカメラに収めた。