座席予約切符の購入

 26日用で購入したボルドー発切符は、もう使えない。集まってくれたエスペランチストたちと記念写真を撮り、皆に別れを告げた後、11時半にはD夫人が運転して私をボルドー駅まで送ってくれた。
 駅の裏側に駐車し、ホームまで連れて行くと何度も云うのを、自分で行けるから大丈夫だと、駐車場で無理やり別れた。D氏と彼女には本当に申し訳なかったが、そうする以外に仕方が無かった。

 汽車の中の昼食にと、彼女がパンとサラダ等を大き目の袋に詰めてくれたのだが、リュックには入らない。旅行カバンのほかに、別の手で袋を持って歩けそうも無い。申し訳なかったが貰うのを辞退した。

 ボルドー駅で直ぐに切符売場へ急いだ。国内路線と国外路線と分かれて並んでいるようだ。インターナショナルの横文字をたよりに列に並び、浅黒い顔色の前の男性に声を掛ける。
 「マドリードへの切符はココで良いのか」と訊ねると「そうだ」とうなずく。30分以上もかかって私の買う順番になった。
 昨晩(26日)トーマスクックの時刻表で調べておいた情報では、とりあえずスペイン北部の小さな町イルンまで行って、そこで1泊しなければならない。イルン行きの鈍行を直ぐ買えたが、なんと18:56発で、21:25着。列車が遅れると22時になりかねない。多少心配だが、マドリードへ向かって進む以外ない。