ひとり旅行の無事を願って
旅行カバンに詰め込む品物を選び直すのはもう止めた。この3日間の天気は雨降りだったが、1年前(2009)の今日の午後は曇り空に変わった。夕方のテレビの天気予報は、明日は晴れると言っていた。
万一の事故で日本に戻れないことを考えて、貴重品は姉と弟にあずけた。いろんな不要物もゴミ袋に入れて収集日に出せるように準備した。
今度の旅行は約2ヵ月間というのに不思議と不安は殆ど感じない。わずか10日間ほどだったが、15年前にひとりでプラハ(チェコ)の世界エスペラント大会に出かけた時感じの安心感を、何故か思い出していた。
宿泊予定地の18名の、一度も顔を会わせたこともなく、話したこともない外国のエスペランチスト達が、単に世界共通語エスペラントをお互いに理解するというだけで、67歳のやせた日本の老人を歓迎してくれるであろうかと思うと、心がうきうきした。
いざ、行こう。ヨーロッパへ。人生最初で最後の大旅行へ。