Lさんのハンガリー料理

 Lさんの家に私が戻ったのは19時少し過ぎていたのに、まだLさんは仕事から戻っていなかった。
 やがてLさんが戻り、昨日仕込んだのだろうハンガリー料理の大鍋に火が入った。本場の料理を私は食べたことがないので、感想を述べることが難しいけれど、こってりした中で十分にスープ風な舌触りは、とても私は気に入った。

 私より少し前から滞在している中国人のP氏と雑談し、また水墨画の民間交流で桂林へ旅行したいと話した。「真夏の武漢市は40℃を超えるほど暑過ぎて、みんな別の街へ逃げ出すので、8月を外して来たら歓迎するよ」と言ってくれた。

 前回計画したときも水墨画愛好者との交流を準備してくれていたし、学校でエスペラント語の宣伝をする話を、とり持ってくれる準備も出来ていた。5月始めは、お決まりのように、また反日行動が起こる心配がある。5月下旬は天気もまあまあ良いとのことだった。

 Lさんの友人エスペランチストも加わって5人でハンガリー料理の夕食となった。ビールやワインも出たが、強いウォッカも、P氏持参の紹興酒もでた。私はアルコールに弱いので、ビールをコップ一杯いただいた。

 「日本人は直ぐ洗濯したがる」とLさんが、少々面倒くさそうに言ったので、日本の夏は湿度が高く直ぐに汗が溢れ出るので、たびたび着替えをするし、洗濯もよくするのだと説明した。そして、梅雨の季節の6月〜7月中旬頃に、外国人が日本旅行をするときは覚悟をする必要があると、少々驚かし口調で話した。