06/ :服装(これから旅をする人への助言)

 ひとり旅をする時は、いかにも旅行者だと分かるような派手な服装はしないようにと、旅行案内書に書かれていたので、それに従うことにしました。

 ある程度汚れても目立たないし、何処にでも座ることが出来るので、ジーパンで出かけましたが、想像以上にズボンが重たいのには驚きました。

 ジーパン2本と別に夏ズボンを1本持参しました。世界エスペラント大会参加の時、ホテルに一週間ほど滞在しましたので、そこでジーパンとシャツを5枚ほどクリーニングサービスに出しました。翌々日仕上がりでした。

 メッシュ風の空気に足の指が触れる靴を履きました。殆ど一日中靴を履いていたので、足がムレたり、水虫になるのを防ぐのには、多少役立ったと思います。午後になると靴下を出来るだけ乾いたものに替えました。

 飛行機の中や、長距離列車の中での冷房対策のために、夏用のジャケットを持参しました。また世界エスペラント大会の晩餐会に出席しましたので、上着が必要でした。

 観光で街中を動いているときの防寒用には厚手のセーターを1枚持参しました。他に薄手のビニール製ジャンバーを折りたたんで、常時リュックの底にしまって置きました。

 半袖シャツを5〜6枚、パンツも5〜6枚持参し、毎日かえましたが、宿泊地で洗濯できないこともありますので、その場合は一度使用したものを再度使用することもありました。
 日本と違って湿度が少ないヨーロッパでは、汗で一度ぬれた肌着も、着ている間にすっかり乾いてしまいます。

05/ :旅行カバン(これから旅をする人への助言)

 今回、私が持参したのは2週間用の旅行カバンでした。重さが20kg以上になると、自分で自由に持ち運び出来ないと考えたからです。
 しかし単独旅行の場合は、もうすぐ70歳の私には重過ぎました。エレベーターのない地下鉄や外国人にあわせたアパートの高い階段で、カバンを持ち上げるのは大変でした。

 旅行カバンのみの重量が4.5kgで、安い品物の中では、最も軽いカバンでした。

 引き手があり、四つの車が全て360度回転する旅行カバンを買ったのですが、これは大成功でした。引っ張って歩くのではなく、片手で押して歩きましたが、とても軽くて自由に押せました。

 将来のことを考えて、旅行カバンの鍵は、JSA方式のものにしました。

04/ :旅行費用(これから旅をする人への助言)

 私の場合は2ヵ月間の旅行に、約60万円かかりました。

(1) 15日間(15回)用ユーレイル・パス
(2) 5日間(5回)用ユーレイル・イースト・パス
 (オーストリアハンガリーポーランドで使用)
(3) 世界エスペラント大会参加費(1週間)+(滞在費+昼食・夕食)
(4) ポストコングレーソ(大会後の遠足(5日間))参加費+(昼食・夕食)
(5) 座席指定券購入費(10ユーロ X 20回)
(6) 移動日の食費(昼食)
(7) ホテル利用費(2回)
(8) 福岡−パリ間往復航空券(韓国経由)
 60万円の捻出は次の通りです。
(1) タバコ・酒を飲みませんので、5000円/月 に捻出。
(2) 一年間で、6万円捻出。
(3) 10年間で、60万円捻出。

 初めての長期間ひとり旅でしたので、外国での事故遭遇を考えて、10万円をユーロで封筒に入れ、エス文の説明書きを付けて、常時リュックに入れて旅をしました。

03/ :待ち合わせ(これから旅をする人への助言)

 旅行計画表は『トーマスクックの時刻表』を購入して作成し、利用列車を決めて相手に旅行前にメールで報らせておきましたので、到着駅の情報案内所を待合場所にしました。これはとても便利でした。来日した外国人を迎えるときも、駅の情報案内所(Infomation)を利用しています。

 目印になるのは緑星バッジですが小さいので、小緑星旗の方が良いと思いまし。またエスペラントTシャツも良いと思いますが、一人旅で目立つのを私は避けましたので、小さなバッジを帽子に着けただけでした。

 しかし私の場合は、出発前にブログで顔写真を公開していましたので、この方法も役立ちました。自分の顔写真を全ての受け入れ者に、直接メールで旅行前に送るのも良いと思います。 

 また私が住んでいる須恵町のホームページをエスペラント語で作成し、出発前に宿泊受け入れ者へ知らせましたら、読んでくれた人がかなりいて、町についての質問もありました。

02/ :日程(これから旅をする人への助言)

 どの都市に何日泊まるか決めるのは難しいことですが、次の理由で私は3泊4日を基本に考えました。当然ながらその通りには成りませんでしたが、結果として大変納得いくもののでした。
(1) 一泊目:前泊地から次の都市への移動日。
(2) 二泊目:現地エスペランチストとの交流と観光。〔洗濯日〕
(3) 三泊目:自分自身での観光。
(4) 翌 日:次の都市への移動日。

 外国を訪問した場合、最初の都市で、最低2泊は必要だと思いました。理由は次の都市へ行く翌日の切符が、特に夏場のバカンスシーズンには買えなかったからです。

 前泊地からの出発は8〜9時以降、次の都市への到着は16時(遅くとも18時まで)が都合が良いと思いました。

 私は全日程表を宿泊受入者全員に、旅行前にメールで知らせましたので、どのような都市を経由して来るのか、あらかじめ理解してくれていたと思います。

 鉄道路線や発着時刻は、英国発行の『トーマスクック時刻表』の日本語版(大きな書店で購入でき、毎年6月中旬に日本語版が発行される)をもとに作成しました。

1/ :時期(これから旅をする人への助言)

 長期の外国旅行は、訪問先の相手が受け入れ可能か、事前に良く調査する必要があります。今回の私の旅行は夏の6月・7月・8月でした。特にイタリアでは、7月は避暑地に出かける人や、自宅を貸して実家に帰る人などで、残念ながら受け入れ者は見つかりませんでした。

 当初の計画では、イタリアを南下してシチリア島へ行く予定でしたが、エスペランチストに連絡は取れても、滞在は出来ませんでした。ホテルを調べましたが夏場料金で高く、平均70ユーロが必要でした。それで南下せずに北のスイスへ出発直前に旅行先を変更しました。幸いに3名の受入者がすぐに見つかりました。

 今回の私の旅行のように、目的(世界エスペラント大会参加)があれば、それに合わせて計画するのが良いと思います。日本エスペラント大会に参加した外国人も、九州地方まで足をのばしてまわる人がいますが、人数はとても少ないのが実情です。

 外国から日本に来た人には、若くて動ける(行動できる)時に遠くの国々を訪問し、齢を取ったら近くの国々を訪問するのだという人が幾人もいました。

写真CDとカレンダーを贈呈

 帰国後約2ヵ月間程かけて、撮影した写真を整理し、旅行日程に沿った地図を作成しCDに収録して、私の旅行を助けてくれた全ての人たち(18名)へ送ることにした。

 同時に小型の2010年用カレンダーも購入して送った。私へ返礼しなくて良いからとインターネットでメールを送った。

 受け取った人たちから、お礼のメッセージが届き、沢山の写真に驚いていた。他国のエスペランチストの姿や、街の景色を楽しんでくれたようだった。