エスペラント仲間との出会い

 18時過ぎても、まだ家の外は暑かった。地下鉄を乗り継いだ駅の天井には、有名人のサインが記念に刻まれていた。幾人かの名前を聞いたが、残念ながら物覚えの悪い私の頭には残っていない。

 三人で街へ出て、しばらくルーブル美術館の周辺を二人に案内してもらった。明日(17日)他の仲間が一日中観光案内してくれるという。ぶらぶらと歩き、大きな公園を通り、エスペラント会事務所がある場所まで、地下鉄を利用した。

 エスペラント会事務所には、すでに仲間が集まっていた。1ヶ月ほど前に、ビヤリストックの世界大会でホテルの同室者だったベテラン・エスペランチストの若者A氏も待っていた。

 集まった人たちは皆若かった。簡単な挨拶を交わして、ピクニックに行く計画が立てられていた。それがどんなもので、何処まで行くのか私には想像もつかない。

 たどり着いた場所は、10分ほど離れた近場の河岸で、夕涼みを兼ねて結構な数の人々が休憩していた。
 持ってきたビニールシートを敷き、日本でいう「まぜご飯」といった感じだったが、水分が少なくてポロポロしていて、フォークでは実に食べにくかった。それでも8人ほどで、少しずつ分け合って食べた。実に質素なピクニックだった。