(D1半日遠足)ビアリストック市内ザメンホフ所縁の場所

 午前中の半日遠足(D1)に参加した。ビアリストック市内にあるザメンホフ博士所縁の地を歩いて訪ねるコースだ。昨夜少し雨が降ったが今朝は止んでいた。
 早朝には少し冷たい風が吹いていたので、私はセーターを腰に巻いて出かけた。遠足が終るまで有り難いことに雨は降らず良い天気となった。

 案内の男性はエスペランチストではなかったが、視覚障害者の女性エスペランチストが実に流暢に通訳をしてくれた。その女性をサポートして、もうひとりの女性が傘をさし掛け同行してくれた。他にもうひとり視覚障害者の女性が参加していた。彼女を参加者の夫妻が一日中サポートしてくれた。

 この半日遠足で私は二人の少女に出合った。一人はスイス人、もう一人はフランス人だった。彼女達はお互い友達で、スイスの娘はエスペラント語を話し、フランスの娘はエス単語を知っていた。

 8時〜14時までの長時間、太陽の下での散策は、老人達にとってかなり厳しい試練となった。ザメンホフ氏が住んでいた家や、ゆかりの学校など、写真を摂りながら訪問した。

 勿論1時間の昼食休憩はあった。昨夕(26日)小さなパンを2個買っていたので、飲み物と果物を買いたいと思った。多くの参加者は広場にある有名喫茶店エスペラント」に入って食事をしていた。

 「どこで食事をするのか」と私が通訳の女性に聞くと、「例の喫茶店は高いので、近くの売店で必要な物だけ買うのだ」と話してくれた。これは都合がいい、と私は二人の後についていった。

 売店の中は結構広く綺麗で涼しく、肉、野菜、飲み物、サラダ、パンなど、ズラリと並んでいた。私はハムを買いたいとケースを覗き込んでいたら、この街の人だろうか、年輩の男性が入ってきて、長さ15cm直径3センチほどの太目のソーセージを注文し、なにやら頼んでいた。すると店員はそのソーセージに包丁で一口幅の切れ目を入れ、直ぐにオーブンで温めてくれた。なんと価格はたったの3ズウォティ(約80円)。

 これはいい。私は2本注文して、先ほどの男性と同じようにしてくれと手振りで示すと、にっこり笑って温めてくれた。他に紙パックの1000mlのミックスジュースと3個のプラムを買って、全部で8ズウォティ(約220円)、安い。この街へ来た24日のタクシー料金はどれだけ高かったのか。

 広場の中央にある長いベンチに座って昼食をとった。温かいソーセージには、ピリッとする香辛料が掛けられていて、とても美味しかった。この一時間は私にとって新鮮で楽しい時間となった。

 ビヤリストック市のエスペラント会事務所を皆で訪問した。街角の狭い入口を入り、地下に潜ると事務所があった。部屋も広くは無かったが、歴史ある資料や写真が壁に掛けられていた。テーブルに用意された、お茶や冷水を飲ませてもらって、記念小品などを買い、小休止して外へ出た。
 ザメンホフ博士所縁の建物も観て廻った。