晩餐会

 19時30分から晩餐会に参加した。会場まではバス停を5つ程乗らなければならなかった。
 ホテルの近くのバス停に行くと、大会参加証の名札を首から下げた人が数名いた。晩餐会へ行くのだと言うので、ついて行くことにした。私が泊まっているホテルとは違って、5つ星の豪華なホテルに、多くは着飾って集まってきた。私は夏物の上着を着て、ジーパンのまま参加した。

 会費は40ユーロ(約5400円)、あい変わらす、いつものように結構高い。2年前に日本の横浜で開催された時の晩餐会費も高すぎて、おまけに料理に提供方法も悪すぎて、参加しない人たちが日本人の中にも多かった。リトアニアや中国の友人も、余りの高さに驚いて晩餐会には参加しなかった。

 会場のテーブルは菜食者と一般者とが別になっている。私は菜食者ではないので、食事内容がどのように違っているのかよく知らない。
 ウサギ肉のハンバーグ風料理がメインで、私には大き過ぎたが、イギリスから初めて参加したというガッチリした対格の若者は、ぺろりと食べてしまった。
 魚は食べるが肉類を普段食べない私にとっては、美味しい料理だったとは言えなかった。しかし横浜大会のバイキング方式日本料理に比べると、まだ良い方だった。15年ほど前に参加したプラハの世界大会や上海のアジア大会に比べると、随分見劣りのするものだった。こんな具合では、晩餐会の参加者数は年毎に減ってゆくだろう。

 私の横には韓国の青年が座った。彼の話を聞くと、私と同様に約2ヵ月間の旅行中だと教えてくれた。そして今日(27日)は彼の誕生日でもあり、大会代表者の紹介で、晩餐会に参加した全員が拍手で祝った。

 晩餐会の帰りに出口で同室のP氏と会った。彼は歩いて帰ろうと言ったが、脚の痙攣が再発するのを恐れて、タクシー代は私が払うといって、二人で戻ってきた。