仲間との別れ

 とうとう今日(5日)でポストコングレーソの仲間たちとお別れだ。僅か五日間一緒に行動を共にした、初めて会って、多分二度と会うことものない人たちだ。

 120年前に、たったひとりの眼科医ザメンホフ博士が創り出した言葉、世界共通語エスペラントを、お互いに自国で夫々学んだというそれだけの関係なのに、実に親しく話し合い、冗談を言い、食べ物や飲み物を分かち合った。

 写真を撮って送ってやると約束をしたり、コインを集めているから日本のコインを持っているなら幾つか交換したいという女性に、私は500円、100円、50円、10円そして1円の効果をあげた。残念ながらその時5円硬貨は持ち合わせていなかった。

 学生宿泊所で同室となったイギリス人W氏にも別れを告げた。彼は同じ宿泊所に泊まったブラジル人夫妻と、少し遅く駅に行くからというので、私はひとりタクシーを使って、マルボルク駅へ向かった。