ボロー二ャ(イタリア)から夜汽車でウイーンへ

Plano: 〔de Bologna (Centraale, Italujo) <Trajno 14 (09:00)> al Zalzburg (Autrlujo) (21:48)〕
Realo: 〔de Bologna (Centraale, Italujo) <Treno=234, Carrrozza=412, Cuccetta=328a 
(23:20)> al Wien (Suedbahnhof, Austlujo) (08:42)〕
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 今日(14日)も天気は上々。T夫人が仕事に行くのに自動車が必要だ。それで、早めに私をモリネーラ駅までT氏が送ってくれた。切符は駅の売店で買えばよいとの話だったが、売店の主人から汽車の中で買うよにと言われた。次の列車まで20分程待ち時間がある。

 駅から建設中の大きな2階建てのアパートが見えた。利用客も十数名になり、やって来た列車にどかどかと乗り込んだ。ローカル線なので座席も良くないが、窓も開けて走った。普段着の乗客も多かった。


 ボローニャ(イタリア)駅に着いて、すぐに荷物を預け、ショルダー・バッグひとつ持って駅前に出た。ウイーン(オーストリア)行きの夜行列車は23時20分発なので散歩と観光の時間は十分ある。




 駅の周辺には公園となっているらしい古い建物の跡もあった。石造のレリーフの人物彫刻も素晴らしかった。街の通りの両側には、中世時代を思わせる建物がずらりと並んでいた。18時近くなるとバスを待つ乗客も増え、小型だが変った形のバスが走っていた。
 19時には駅前の食堂まで戻り、スパゲティとサラダと飲み物を頼んで、店の外に設けられたテーブルに座って、往き来する人々や走る車を眺めながら、ゆっくりと夕食をとった。


 20時に手荷物預かり所が閉まると預ける時聞いていたので、荷物を受け取り休憩するために待合室へ行った。冷房は効いていないが、70〜80名の客がいた。旅行カバンを自分の身近に置ける椅子を探して、発着案内のモニターテレビが見える場所に座った。

 今朝到着したホームからモリネーラ駅へのローカル線ホームへ行くのに、カギを持った駅員の案内でエレベータを使って地下へ潜り、50mほど歩いて、またエレベータで1階へ出たことを思い出した。
 23時近くになったので、このエレベータを利用しようと乗り場へ行ったら、18時以降はエレベータは動いていないという。慌てて旅行カバンを押しながら、階段を下り、小走りに地下道を通って、目的のホームへ出ると、既に列車は待っていた。

 切符に書かれた座席を探して通路を行き来したが、該当の場所がハッキリしない。乗り口近くの部屋で騒いでいた若者が、手伝ってくれたが、やはり不明だ。車掌の姿が隣の客車に見えたので、こちらへ来るのを捉まえて尋ねた。すると場所はここだと示した部屋の番号は違っていた。切符の記載と違うと言ったが、車掌はここだと言ってきかない。

 仕方が無いのでその部屋に入った。下段の寝台が私の場所だが、向側の下段にはすでに乗客が寝ていた。小さな子ども連れの女性だった。寝台車なので荷物を上げる棚など無い。旅行カバンは室内の空き場所に置き、扉を閉める以外にない。やれやれと身体を横にした。いよいよウイーン(オーストリア)を通ってブタペスト(ハンガリー)への夜汽車の旅が始まった。