貴重品の確認

 3日前となると、もうジタバタしようもない。旅行カバンに詰め込む品物を何度も並べ替えて、よりスツキリとカバンが閉まるように試みる。実際に路上を引っ張るときはタテにするので、下になる側に重たい品物を並べた。

 なかでも貴重品はリュックやポシェットに入れるが、お金やトラベラーズ・チェックは、3ヵ所くらいに分散させて旅行カバンのポケット等に入れた。国際空港で両替するユーロも幾つかの封筒に入れることにした。パリについてからは、それまで持っていた日本のお金は別の封筒に入れて、旅行カバンにしまうこと決めた。

 日頃使用しているデジタル表示の腕時計は、時間合わせ操作が面倒なので旅行カバンに入れて、日本時間の確認用にした。新しく3000円程で買ったアナログ表示(日付と曜日もわかる)の腕時計を使用することにした。

 いちばん大切な旅行日程表のA4ファイルを何度も開いて、予定の受入者18名の住所と電話番号とメールアドレスを確認した。
 エスペラント大会参加票も確認し、大会情報資料も確認して旅行カバンに入れた。

 ポーランドのビヤリストックでの世界大会開催日(7月25日)までに、無事に現地へ到着できない場合を考え、大会会場で配布予定の写真資料『HIBAKUSHA(被爆者)』を受け取り、私の代わりに活動してくれる北九州エスペラント会のK氏にも、私の日程表を送り、写真資料の印刷に協力し、大会会場まで運んでくれるポーランドのJAN(ヤン)氏に、私の代わりをしてくれるようお願いした。印刷費は世界エスペラント協会の会計に登録している私の口座から、すでにヤン氏の口座へ振り込んでいる。