旅行地からの連絡

 2ヵ月間もヨーロッパを彷徨うことになる。10ヵ国も廻ると、携帯電話はバッテリー充電が容易に出来ないと考えて持参しない。それ以前に私は普段から携帯電話を使用していないのである。

 15年前にチェコとドイツを旅行した折に、福岡国際空港で国際電話のテレホンカードを2枚(1枚3000円)購入して持っていった。フランクフルト駅でカードが使える電話ボックスを探したが何処にも見当たらない。カードを買った説明書には、カード使用可能を示す小さなラベル・ステッカーが、電話機に貼られているとある。しかしどの電話機にも見つらない。

 意を決して日本のカードトラブル無料受付へ電話した。対応してくれた男性は、詳しい表示については説明できず、帰国後に再度私から申告し、カード代金を返してもらうことにして電話を切った。帰国後電話して事情を話し、2枚のカード代金は全て返金してくれた。私は使用可能表示をもっと明確にするようカード会社に要望した。こんな経験からカードは使わないことにした。

 今回は旅の途中でブログを書く予定なので、インターネットで姪に覗いてくれるように頼んだ。彼女はエスペラント語を少しずつ独習しているが、十分には理解できていないと思われるので、出発前からブログの後部に、ローマ字書きで概要を記載することにした。
 日本語で書くようにというアドバイスも受けだが、初めていく国々で、日本語を表示するパソコンに出合うかどうか分からない。この私の推測は当たっていたが、ローマ字で書き込む時間が全く不足していて実現しなかった。
 帰国後姪に聞くと、私が書き込んだブログを辞書を引きながら、何とか理解していたのだという。日付と都市名はいつも書き込んでいたので、何処に居るかは推測できたようだった。