二人で食事

 明日(19日)はドイツに住んでいる奥さんが来るから、今晩は部屋にあるものだけで食事をしようとS氏が準備をしてくれた。ここに着いて直ぐに出かけた散歩の途中、ドナウ川からの突風と横なぐりに叩きつける雨のことや、落ちて割れたガラスや花の鉢が粉々に壊れた体験などを報告した。彼は良く起こる現象で、ドナウ川からの風が起こす事件だと教えてくれた。

 王宮の丘には行ったかと訊かれたので、Lさんの家に泊まっていた時に行ったことを話し、その日は35℃を超えていて冷水パックを貰った話をした。

 私が退職する前の仕事は何かと訊かれて、「業務改善」だという説明に苦労した。現在の事務処理をよりよく改善する計画や実施が仕事で、大型コンピュータへの事務の導入も、その仕事だったと説明した。それじゃプログラマーかというので、17年間プログラミングをしたが、すべてユーザソフトで、難しいシステムソフトの仕事はしていないなどと説明した。

 他に日本の経済事情や、状況や、政治や、教育や、若い世代の生活などについてS氏の質問も多かった。特に日本の農作業については、若者不足で、窮地に立たされていることや、殆どの食料品を外国が輸入していることも話題になった。ジュースなど冷蔵庫に入っているから、自由に飲んで良いと言ってくれた。

 シャワーを浴びて、一時間ほどテレビを見た。応接間にあるソファは、座る部分を引き出すとベッドに変り、それが私の寝る場所だ。S氏はその横の同じようなソファをベッドにして並んで寝た。